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WBO(世界ボクシング機構)世界フライ級チャンピオンのアンソニー・オラスクアガ(26=米国)に挑戦する桑原拓(30=大橋)が6日、横浜市内の大橋ジムで練習を公開した。桑原にとって2度目の世界挑戦は、12月17日(水)に東京・両国国技館で開催される「U-NEXT BOXING 4」で行われる。

WBC世界バンタム級チャンピオンに輝いた井上拓真(29=大橋)とは、試合直後にLINEでやり取りがあったことを明かした桑原。「バトンは繋いだよってLINEをくれたのに、翌日の報道で、『誰からも連絡がない』と言ってるのを見た時に心が痛みました」と笑顔で報告、それを聞いた大橋秀行会長が、「それが理由かは、わからないけど、拓真も試合は見に来るって言ってたよ」と耳打ちされ、報道陣の笑いを誘った。

12月27日(水)にサウジアラビアで防衛戦に臨む井上尚弥(32=大橋)とも実践形式の練習をした桑原は、「マスを4回やりました。尚弥さんがオラスクアガのモノマネをしてくれて、アドバイスももらいました。この人はなんでもできるんだなと思いました」と、改めてモンスターの偉大さを肌で感じた様子で、2度目の世界挑戦に向けて大きな収穫があったことを明かした。

前回の世界挑戦前とは違って、フワフワした気持ちはなく、落ち着いて練習に取り組めたというスピードスターは、オラスクアガ戦に関して、「モチベーションはマックスです。嫌なところをどんどん突いていって、イライラさせる展開にしたい。KOでも判定でも、勝ちをもぎ取る」と気持ちを高め、「前半と中間距離の攻防」を勝負のカギに挙げた。
中谷潤人(27=M.T)とも親交が厚いオラスクアガとの対戦を、ファンの間では井上尚弥と中谷の代理戦という声も挙がっていることを伝え聞くと、「負けられない理由がひとつ増えました」と、さらにギアをひとつ上げたようだ。

会見に同席した松本好二トレーナーは、「相手と照らし合わせて、何パターンか展開があると思う。最後はコンディションと度胸の差。36分間、全力で戦って勝ちに行くのを後押ししたい。チャンピオンの良さを殺して、悪い展開でも焦らず、いい展開でも慌てず、淡々と任務を遂行するように」と、試合前の想定問答とリングの上での印象が大きく変わることがないよう、慎重に準備を進めていることを明かした。
オラスクアガに関しては、「世界チャンピオンなので、攻略するのは難しいし、それを乗り越えてきたから、今、チャンピオンなんだと思う。でも、全く勝てない相手ではないし、拓のいい面を出すことができれば、チャンスはある。序盤を乗り越えてくれれば、勢いに乗れる」と、試合の前半の戦い方に注意を払った。

練習前の会見で大橋秀行会長は、「代役で決まった桑原ですが、前回よりも調子は10倍いい。中身の濃いスパーリングができている」とコメント。スパーリングパートナーとして田中将吾(大橋)、吉良大弥(志成)、堤聖也(角海老宝石)の名前を挙げ、特に吉良とのスパーリング以降、桑原に大きな成長が見られたことを明かした。
世界戦が相次ぐ大橋ジムだが、「拓真が天心に勝ち、ここを勝って、サウジアラビア(井上尚弥戦)につなげたい」と語り、常勝軍団を率いる大橋会長の強い気持ちが伝わってきた。





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