[公開練習]2025.3.4
A・オラスクアガが王者の風格!
WBO(世界ボクシング機構)フライ級王者のアンソニー・オラスクアガ(26=米)が4日、都内の帝拳ジムで報道陣に練習を公開した。
オラスクアガは、3月13日(木)、両国国技館で開催される「U-NEXT BOXING.2」で、同級14位の京口紘人(31=ワタナベ)を迎えて2度目の防衛戦に臨む。
ボクシングを始めた時から切磋琢磨しているWBC(世界ボクシング評議会)バンタム級王者の中谷潤人(27=M.T)が、2月24日(月・休)にタイトル防衛に成功。オラスクアガは、「ジュントと同じように、素晴らしい試合を見せたい」と意気込んだ。
「自分にとって聖なる色でラッキーカラー。そして桜を意識した」と髪をピンク色にカラーリングし、テーピングもピンクに統一した。
オラスクアガは「スパーリングパートナーにも恵まれて、良い練習ができている。自分にとって日本はセカンドホーム。日本で試合をすることで運が向いてくるんだ」と、5回目となる日本での試合を喜んだ。
京口については、「世界2階級制覇するのには理由がある。ラッキーで獲れるものではない」と警戒心を示しつつ、「前に出てくる選手なので、距離を取るか打ち合うかは、リング上で調整する」と考えを述べた。
続けて「KOできればいいが、こだわってはいない。自分が相手をコントロールすること。しかし、下がることはないでしょう。私がただのファイターなのか、真のチャンピオンなのかがわかる」と気持ちを高めた。
会見中はリラックスしながら笑顔で質問に答えるなど、チャンピオンとしての余裕を感じさせた。
コンビを組む岡辺大介トレーナーは、「(オラスクアガは)離れて戦うことも打ち合うこともできる。京口選手は強い相手だが、良い試合になる。インサイドでの左アッパー、左フック、ジャブが鍵になる。中盤あたりにKOできたら最高」と、オラスクアガの勝利に自信を示した。
3月はフライ級の熱戦が目白押しだ。同日、WBC(世界ボクシング評議会)王者の寺地拳四朗(33=BMB)とWBA(世界ボクシング協会)王者のユーリ阿久井政悟(29=倉敷守安)による王座統一戦が行われ、29日には矢吹正道(32=LUSH緑)がIBF(国際ボクシング連盟)王者のアンヘル・アヤラ・ラジバザル(24=メキシコ)に挑戦するなど注目のカードが続く。
絶好調をアピール!
オラスクアガは「(フライ級は)日本人選手が混在している階級。自分は日本で試合をすることに違和感はないので、いずれ戦っていければ。まずは目の前の試合に勝つことが重要。勝ち続けて、WBOのリング(※防衛を続けると記念として贈呈される指輪)がほしい」と、京口撃破に全力を注ぐ姿勢を見せた。
会見後にはシャドーボクシングとサンドバッグ打ちを1ラウンドずつ披露。力強いパンチとリズミカルな動きで、好調をアピールした。
オラスクアガの練習を偵察したワタナベジムの小林尚睦トレーナーは「もっと大きいと思っていたが、(体のサイズは)紘人とそんなに変わらない。元気そうでリラックスしていましたね。気持ちも相当強い。リスペクトしていると思うが、前半から倒しに来るのではないか。自信満々に来てほしい」と感想を語った。
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