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Prime Video Boxing 13の記者会見が6日、都内の後楽園ホールで行われた。
世界挑戦に向けたカウントダウンが最終局面を迎えている那須川天心(26=帝拳)は、IBF世界バンタム級6位のビクトル・サンティリャン(29=ドミニカ共)と対戦する。

プロボクシングに転向してからも、常に国民的注目を集めているが、気負いや油断はなく、「日々の練習を大切にしてる。一日一日強くなってるのを実感できている。前回の試合で(周囲の)声が変わったが、(8日の試合で)確信に変わればいい」と、アンチも含めて、自身の世界挑戦を後押しするような、試合内容が求められることを強く意識した。その上で、「順調にキャリア進められてるのは、ジムのチームのおかげ」と、感謝の気持ちを伝えると、「テーマは『宿命を燃やす』。自分だけのために戦っていない。勝って自分の宿命を燃やす」と、スーパースターの覚悟を口にした。

この日の会見には、黒く染めた髪に右サイドには「天」の文字の剃り込みを入れて登壇したが、「矢沢永吉の曲にあるように、黒く塗りつぶせ」を意識したことを明かし、コスチュームやグッズと連動していることを報告した。
対戦相手のサンティリャンに関する質問には、「スタイリッシュでスマート。いいサングラスが気になる」と、ファッションアイコンらしい発言も飛び出した。
会見に同席した浜田剛史代表は、「毎試合、課題はクリアしてくる。安定感が出て、慌てることがないようになった。那須川の世界戦をすぐ見たいという声が出ると期待しています」と、天心の成長に太鼓判を押した。

那須川と対戦するサンティリャンは、「フィジカルもメンタルも100%。必ず勝たなければなりません。日本はホスピタリティが素晴らしいと感謝してるが、勝つために日本に来た。ラウンドを取っていきます。プレッシャーは感じていません。那須川はいい選手だと思うし、よく準備してきた印象」と、世界ランカーの意地を見せた。

練習環境やスパーリングパートナーにも恵まれていることに感謝の気持ちを伝えた坪井は、「早くも2戦目で大きな舞台。長いラウンドで何ができるかー。全ラウンド支配する」と、先々を見越して、プロのリングにアジャストすることを念頭に、WBO-AP王座決定戦に臨む。それでも、「上ばっかり見ていても仕方ない。6月8日、強いバン・タオ・トラン選手に勝つ」と、目の前の試合に集中した。
バン・タオ・トランは、「日本の方が空気がいいので、コンディションは200%以上いい。明日には体重調整もできる」と、順調に調整が進んだことを報告した。その上で、「若くて才能のある日本人選手と試合ができるのを楽しみにしている」と述べ、「ベトナムは、ボクシングは特に注目されてません。僕が道を切り拓く立場と自負してる。僕の活躍がカギになる」と、ボクシング途上国の第一人者としての覚悟を口にした。ニックネームのトリガーの如く、「銃の引き金のなるように」と、大一番に向けて、目を輝かせた。
会見の後には、那須川天心とツーショットの記念撮影を願い出ると、笑顔で快諾した”神童”に「ベトナムでも、すごく人気がある」と、伝えていた。

ノンタイトル10回戦に出場する日本バンタム級チャンピオンの増田陸(27=帝拳)は、WBA世界バンタム級11位のミシェル・バンケス(34=ベネズエラ)と対決、世界トップ戦線入りを確実なものにしたい。
体重調整も順調という増田は、帝拳ジムの先輩レジェンド山中慎介氏の愛称だった“神の左”の再来と期待されていることに触れ、「左ストレート、パンチ力に自信がある。日の丸を背負って、思いっきりボクシングをしようと思ってます」と、意気込みを語った。
増田の3倍以上の戦歴を誇るバンケスは、「日本に来たかったので幸せ。エクセレントな体調です」と、日本で試合をすることに感謝の気持ちを伝えると、ニックネームのアーセナルに関して、「アーセナルは武器庫の意味。武器庫の中に完全なる武器を潜めている。楽しい試合、見ている人たちに喜ばれる試合をしたい」と、抱負を語った。