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[試合後談話]2024.6.23

静岡のホープ佐野遥渉がタイトル初挑戦!

 日本スーパーフライ級6位の佐野遥渉(21=LUSH)が23日、ツインメッセ静岡で開催された「LUSH BOMUvol.4」のメインイベントに出場し、エロゲ・グラ(21=比)と空位のWBC(世界ボクシング評議会)ユース・スーパーフライ級王座を争った。
WBC世界ユース王座を獲得!
 佐野はジャブを軸に丁寧に試合を組み立てると、サウスポーのグラの返しの左フックを見切った。4ラウンド終了時の公開採点でリードした佐野は、5回に右ボディアッパーをねじ込み攻勢。KO決着に期待が高まったが、グラは左右フックを強振して挽回。佐野は距離を保った。8回終了時の公開採点で差を広げた佐野は、最終10回、右ストレートで顔を弾き、勝利を確実のものにした。
「まだまだ満足はしない」
 試合後の取材に応じた佐野は、「倒す練習をしていたが、相手がタフで、最後までパンチが死んでいなかったので、中盤から作戦を変更して、パンチをもらわずに当てることを意識した。勝てたことはうれしいが、もっと上を目指している」と、ベルト獲得にも満足することはなかった。

 試合前に関東でスパーリング合宿を敢行。「結構やられてしまい、メンタルがやられた」というが、「地元の皆が期待しているのに、こんな状態ではダメだ」と、気持ちを立て直してリングに上がった。
父・佐野一雄トレーナーと頂点を目指す
 静岡県のジム初の世界チャンピオンを目指す佐野は、「今の実力では、まだまだだが、強さに磨きをかけて、日本やアジアタイトルを狙っていきたい」と、スーパーフライ級で頂点を目指す。

Sフライ級で日本やアジア王座を狙う

 コンビを組む父・佐野一雄トレーナーは、「10ラウンドできたことが収穫。今後につながる試合だった」と振り返り、「ここまで(の歩み)は想定内。ここからさらに厳しい戦いが待っている」と気を引き締めていた。
「相手の方がスピードがあった」
 一方、最後まで粘りを見せたグラは、「ボディが効いたが、フットワークで立て直した。相手の方がスピードがあった」と敗戦を受け入れると、「もっと強くなって、また日本で戦いたい」と巻き返しを誓った。
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