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WBC世界スーパーフェザー級王者、三浦隆司(29=帝拳)の初防衛戦が迫ってきた。8月17日(日本時間18日)、メキシコのカンクンで地元の人気者、WBCの指名挑戦者セルヒオ・トンプソン(29=メキシコ)と拳を交える。「ボンバー・レフトを叩きこんでチャンピオンのまま帰国します」――三浦はそう決意を語って異国に向けて飛び立った。そんな強打のサウスポーの挫折と栄光の29年を紹介しよう。PART2
※三浦対トンプソンは18日(日)午前11時からWOWOWライブで生中継の予定。ゲスト=内山高志(ワタナベ=WBA世界スーパーフェザー級王者)
※三浦対トンプソンは18日(日)午前11時からWOWOWライブで生中継の予定。ゲスト=内山高志(ワタナベ=WBA世界スーパーフェザー級王者)
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左右ともに破格のパンチ力はあるが、ややスピードに欠けディフェンスももうひとつ。そんな評価を受けていた三浦は、6戦目に元日本ランカーの鈴木哲記(日立)と三者三様の8回ドローを経験している。高校時代のライバル、粟生が順調に白星を重ねているのとは対照的な歩みに見えたものだ。06年7月、三浦は強打とタフネスで知られた日本ランカー、松信秀和(宮田)と対戦。これを7回KOで撃破し、ひと皮むけた印象を残した。
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07年9月には小堀佑介(角海老宝石)の持つ日本スーパーフェザー級王座に挑戦。のちの世界王者に真っ向勝負を挑んだ三浦だったが、壮絶な打撃戦のすえ判定負けで王座を取り逃した。3回と最終回にはダウンを喫したが、決して評価を落とす敗北ではなかった。
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09年1月には再び日本王座に挑んだが、矢代義光(帝拳)の粘りにあいドロー。2度のダウンを奪いながら勝負どころの9、10回でペースダウンしたことが響いた。その教訓を生かし半年後の再戦では矢代を7回TKOで下し、25歳にして日本の頂点に立った。
このまま一気に世界に駆け上がるかと思われた三浦だが、念願のベルトを手にするまでには、さらに4年の歳月が必要だった。