パッキャオ陣営に亀裂?!

　6月9日(日本時間10日)に米国ネバダ州ラスベガスで行われるティモシー・ブラッドリー(米)戦に向けフィリピンでトレーニング中のマニー・パッキャオ(比)。長年、コンビを組んでいるトレーナーのフレディ・ローチ氏やコンディショニングコーチのアレックス・アリザ氏もフィリピンに渡りパッキャオのトレーニングに同行していたが・・・

　現在、パッキャオは6月の試合に向け、キャンプ前半をフィリピンで行っている。このキャンプには5月19日にレイモント・ピーターソンとのリマッチをひかえるアミール・カーン(英)も参加し、ローチ氏は自身が抱える選手2人のトレーニングに励んでいた。
　しかし、先週の土曜日にコンディショニングコーチであるアリザ氏が突然、6月16日に試合が決定しているフリオ・セサール・チャベス・ジュニア(メキシコ)のもとに向かうため米国に帰国してしまった。チャベス・ジュニアもローチ氏がトレーナーを務めているが、試合は3人の中では最後に行われる。アリザ氏の帰国を聞かされていなかったローチ氏はこの行動を非難。「彼はここ(フィリピン)で仕事をする契約をしている、プロとは思えない。もっと酷いのは、お金のために帰国したんだ。この行動は私には受け入れがたい」と激怒。
　米国に到着したアリザ氏は「帰国の了解はマニーとアミール・カーンから得ている。ロサンゼルスで行うキャンプ後半が始まる5月上旬には再び合流する」と語ったが、パッキャオ自身はこの件に対してアリザ氏と帰国についての話をしたことは認めたが、今後チームに残るかどうかの明言は避けたと伝えられている。