モンスタートーナメント組み合わせ決定

　井上尚弥(29=大橋)によるバンタム級主要4団体(WBA/WBC/IBF/WBO)王座統一を記念して、バンタム級の「モンスタートーナメント」が開催される。このトーナメントの組み合わせ抽選会が3月31日、都内で行われた。優勝賞金は1000万円。日本チャンピオンの堤聖也(角海老宝石)の参戦で、他の参加選手も力が入った。この大会の出場資格は、A級ボクサーであること。もし仮に、堤チャンピオンとランカーが対戦する場合には、日本タイトル戦となる。

■大会日程

準々決勝:5月20日(土)
墨田区総合体育館

準決勝:8月30日(水)
後楽園ホール

決勝:12月26日(火)
後楽園ホール

　第1シードに入った日本バンタム級チャンピオンの堤聖也(角海老宝石)は「しっかり実力を見せるトーナメントにしたい」と意気込みを語ると、優勝賞金1000万円の使い道については「古着が好きなので、ビンテージを買おうと思う」と述べた。トーナメントの抽選結果に関して「増田と富施が強いと思っていたので、いきなり来たかと思ったが、どっちとやりたいは、特にない」とそっけなく答えた。出場を決めた理由は「世界ランカーとやりたかったが、決まるかどうかわからないし、8月と12月と2試合やって、経験を積みたいし、賞金も稼げるので出場を決めた」とチャンピオンの貫禄を見せた。

　準々決勝で対戦する増田陸(帝拳)と富施郁哉(ワタナベ)。勝者は、準決勝で日本王者の堤聖也と対戦する。意気込みを問われた増田は、「優勝します」。富施との対戦が決まると「今日初めて顔を見た。試合は見たことがない。しっかり勝って、堤選手にも勝ちたい」と意気込みを語った。

　これに対して、渡辺均会長から推薦されて、「いずれ強い選手と戦わないといけないと思って、トーナメント出場を決めた」と話した富施は、増田陸との対戦が決まると「僕も(増田を)初めて見た。集中して優勝します」と思いを伝えた。

　優勝賞金は「お世話になったRK蒲田ジムに寄付します」と述べた石川春樹(RK蒲田)は「中学時代に一度負けてるので、借りを返して優勝狙う」と梅津奨利(三谷大和)へのリベンジを誓い、「ランカーに勝ちたい」とトーナメントに出場できることを喜んだ。

　梅津も考えは同じ。「上に上がるのに一番早い。目の前の試合を勝ち進んで優勝するだけです。石川選手もファイター、自分もファイター、いい試合ができる」とトーナメント優勝に力が入った。

　「優勝するために、ここに来ました」と開口一番、このトーナメントへの思いを伝えた穴口一輝(真正)は「強い選手に勝つことに意味がある」と述べ、優勝賞金は家族旅行と車の購入に充てるとした。穴口の対戦相手は未定だが、決まり次第発表される。