[特集]インタビュー
2007.9.14UP
JBC事務局長、これからの
ボクシング界について語る
Vol.2

□ランカーが"タイ人ボクサーと戦う事でランキングを維持する"とありましたが、上位ランカーに対戦オファーを出しても試合を受けてくれない状況もあります。
安河内「JBCと協会がファンの為に良い試合を提供する"意識の共有"ができれば、自然とランカー同士の試合、注目試合も増えて行くと思います。1度、原点に戻って、再度協力体制を作っていくべきです。ここで一つにならないと、ファンの選択肢から取り残されてしまいます。歴史がある、伝統がある、確かにその通りです。ただ、それだけではファンからは選択されません。ですから我々も危機感を持っていますし、協会もそう願っています」
□ここ数年、レフェリング・ジャッジのレベル差が目立つと言う意見もありますが?
安河内「我々の課題として、レフェリー・ジャッジの育成、質の向上は急務なものです。プロテストを利用してレフェリング・ジャッジ研修を行い、全体の底上げを進めています。実際、レフェリーもABC級と分類されていますが、個々の技量を踏まえた上で、試合の割り当てや担当を決めなければいけません。例えば年に1回、レフェリー・ジャッジの資格審査も検討しています」
□ボクシング界の改善点があればお聞かせください?
安河内「プロスポーツとして持つ社会的責任は非常に大きいと思います。ボクシングは青少年に夢を与えるスポーツなはずです。その地域の不良と呼ばれる子供達が、"ボクシングジムに入って変わった""挨拶ができるようになった"などは本当によく聞きます。どうしようもない奴だと言われてきた人でも、ボクシングで更正しているんです。そういう意味で言っても、地域コミュニティとして青少年育成に大きな貢献をしています。そのことをもっと世間にアピールしてもいいはずです。また、ボクサーのキャリアサポートも必要でしょう。現役を引退した後のサポートも協会と共に考える必要があります。ボクシングで培った精神や能力、経験は、もっと社会に役立てられるはずです。社会的にボクシングを認知してもらい、リングを誇り高い場所にして行きたいですね。JBCや協会の意識改善が一番必要でしょう」
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