■まず、日本ユース王座トーナメントに出場を決めた理由を教えて下さい。
粕谷　シンプルに面白そうだと思ったからです。ランキングとかタイトルとかマジどうでもいいっすね。ただ、タイトルがあることによって強い奴が集まるじゃないですか。試合自体は絶対に盛り上がると思ったので出ることにしました。ランキングに入っていなくても、強い選手はたくさんいますからね。

■対戦相手の印象は?
粕谷　最初は「誰こいつ?」でした。でも、調べたらアマチュアでやっていてB級デビューしていて強いのかなと。この間の試合を実際に見たのですが上手かったです ね。でも、打ち合ってはくれないんじゃないですか。ジャブ突いて距離を取ってちゃんとしたボクシングをしてくれると思います。スピードとテクニックはあるけどパワーは全然なさそうですね。ゴリゴリいってどこでもいいから当てて壊すイメージですね。

■今回の試合、ライト級でエントリーしたのは何故ですか?
粕谷　ずっとスーパーフェザー級で戦っていくつもりだったのですが、成長期なのか思っていたより体が大きくなってしまって。体重が落ちることには落ちるのですが、1階級上げた方がパワーが出ると思い、次の試合からライト級でやることにしました。

■粕谷選手は昨年の2月に取材させていただいたのですが、それから何か心境の変化などありましたか?
粕谷　 三瓶戦の前ですね。あの試合は自分の中で大きかったですね。パンチをもらってはいけないのですが、ああいう盛り上がる試合をしたいと思っていたので最高に楽しかったです。理想は最小限の被弾でガンガン打ち合って倒したいですね。

※三瓶数馬(協栄)
※三瓶とは昨年2月に対戦し、大激戦の末に2-1の判定で粕谷が勝利した。

■日本ユース、さらにはその先の日本チャンピオンになるために必要なことは何だと思いますか?
粕谷　勝負強さじゃないですか。日本タイトルはもっと段階を踏んでからですね。でも、タイトルよりもボクシングが楽しいからやっています。打ち合ってお客さんが盛り上がってくれて勝つ。それを味わうために戦っているようなものです。

■ボクシングに大切なことを一言で表すと?
粕谷　一番は気持ちじゃないですね。

■どのようにしたらもっとボクシングの人気が向上すると思いますか?
粕谷　それですよね。ボクシングって他の格闘技に比べて結構、年齢層が高めだと思うんですよ。もっと若いお客さんが来るようにエンターティメント的な部分を出していったら良いと思います。他の格闘技もたまに観に行くのですが、同じ後楽園ホールなのに雰囲気が全然違うんですよね。映像も出るし、ライトアップされていて見ていてワクワクします。派手さがあり格好良く見える。もっと女性のファンが増えたらいいと思います。

■試合への意気込みをお願いします。
粕谷　富岡選手を壊します。

■どうもありがとうございました。