トーナメント
日本ユース初代王座決定戦に出場する選手たちを紹介!
大野俊人(石川ジム立川)
6戦5勝(5KO)1敗(1KO)
■まず、日本ユース王座トーナメントに出場を決めた理由を教えて下さい。
大野 あと1勝したらA級に上がれるからです。復帰戦で手頃な相手と戦って上がっても、その先のことを考えたら意味がないなと思いました。強い相手と戦いたい。

■全日本新人王戦から約8ヶ月のブランクがありますね。
大野 不安がないと言ったら嘘になりますが、スパーリングもたくさんしてきたので大丈夫です。

■対戦相手の小林選手の印象は?
大野 相手 は僕にこだわっていますね。試合後に偶然会ったのですが、すごく良い奴なんですよね(苦笑)。まさか、もう戦うとは思いませんでした。今は敵なので切り替えています。1回勝っていますがまったく驕りはないです。こっちもパンチでカットされているのでリベンジするくらいの気持ちです。今回はもっと早く捕まえる自信があります。

■ボクシングをはじめたきっかけを教えて下さい。
大野 映画「ロッキー」を見て格好いいなと思ったのと、小林君も言っていたのですが漫画「ろくでなしブルース」の影響です(苦笑)。中学1年生で今のジムに入門しました。最初からプロ志望でした。
東京・新宿出身
■アマチュアでは試合をしていないですね。
大野 部活動が自分には合っていないと思いました 。ただ、プロになる前、練習をサボって会長に怒られたりしてジムに迷惑をかけました。17歳でプロになったのですが、肩の怪我をしてそこからデビューするまで2年半かかりました。その間、同じジムで同期の粕谷が全日本新人王になり「こんな身近に頑張っている人がいるのに俺は何をやっているんだろう?ボクシングに向いていないかも」と思いました。ただ、そんな時に粕谷君から電話で「最近ジムに来ていないけどどうしたの?」と気を遣ってくれて。他のみんなも気を遣ってくれました。ここで辞めたら逃げることになる。やるからにはとことんやろうと決意しました。去年、全日本新人王になれなくて本当に悔しかったです。
※粕谷雄一郎(日本スーパーフェザー級7位)

■日本ユース、さらにその先の日本チャンピオンになるために必要なことは何だと思いますか?
大野 絶対的な進歩と勢い。もっともっと自信をつけていきたいです。

■ボクシングに大切なことを一言で表すと?
大野 気持ちの強さです。ボクシングは負けたらすべて失います。勝つ以外の選択肢はないと思っています。この試合が終わったら力尽きるぐらいで毎回全力で臨んでいます。

■どのようにしたらもっとボクシングの人気が向上すると思いますか?
大野 真面目なのは良いことですが、ボクシングはスポーツでなくて潰し合い。それを見てお客さんが刺激を受ける。エンターティメントをもっと高めていくことが必 要だと思います。

■試合への意気込みをお願いします。
大野 復帰戦からこんなに大きなチャンスをもらい、2戦勝てば名前も知られると思うので全力でタイトルを獲りに行ってその後は日本ランキングに入れるようにしたいです。

■どうもありがとうございました。
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