下克上を繰り返すボクサー。上を目指す一方で後続には標的とされる。上位ランカー白石に挑む中川は、ランカー入りを果たした今年三月まで「恐怖のノンランカー」と呼ばれてきたサウスポー。現在、7試合連続KO勝ち(※3ラウンドでのKOが6度)。

　日本、そして世界を目指す白石は、トップ戦線に名を連ねる。それを証明する面白いデータがある。いずれも勝利には見放された白石だが、過去の対戦相手の内、四人が世界挑戦の切符をつかんでいる。

■2007年10月31日:山中慎介(帝拳)

■2011年12月3日:赤穂亮(横浜光)

■2013年3月31日:帝里木下(千里馬)

■2013年6月29日:ホセ・サルガド(メキシコ)

　頂点のすぐそばで戦い続ける白石と着実に力をつけてきた中川。ターニングポイントとなりうる二人の戦い。まだ白石か、もう中川かー。