■そうなるためには、どうしたらいいと思いますか?
佐々木 試合で勝つことは大前提として、SNSなども頑張らないといけない時代なのかなと思っています。そのあたりが足りていないなって。盛り上げていきたいという思いがあります。
■若い世代がどんどん台頭しています。
佐々木 その焦りもあります。立ち止まっていたら、追い抜かれるだけなので。
■東京ドームでの試合は、自信になりましたか?
佐々木 難しいなぁ。倒せなかったから悔しいんですよね。お客さんをもっと盛り上げないと。インパクトを残したかったです。
■大橋秀行会長は、佐々木vsセムジュ戦の勝者に田中空選手との一戦を考えていると話しています。
佐々木 ウェルカムです。再戦が決まったら、次は倒してやるという感じです。
■地元・八王子での試合は3年ぶりになります。
佐々木 あ〜…。これまで八王子での試合は、全部良くなかったので(苦笑)。悪魔に取り憑かれているかのように悪いですよね。
■湯場選手とのダウン応酬の激戦から、広く知られるようになりました。
佐々木 危なっかしい試合でしたが、盛り上がりましたよね。ホームとは思っていないですよ。
■ホームじゃないですか。
佐々木 地球でいうなら、一つの会場です。ホームと思うと安心してしまうので、関係ないかなと。
■最近、休みの日はどのように過ごしていますか?
佐々木 ギターをまた始めました。買ったのにやっていなかったのですが、弾けないとダサいなと。1日20分くらいやっています。
■次戦のテーマを教えてください。
佐々木 KOしないと、本当に意味がないと思っています。プロとして狙わないとダメじゃないですか。
KOをしないと意味がない
■では、最後に試合への意気込みをお願いします。
佐々木 ボクシングって、やっぱり素晴らしいと思うんですよ。普段、言葉では表せないような魂が触れ合う瞬間。熱と熱がぶつかる。周りの目ばかりを気にすることがあると思うんですよ。ボクシングには、一切冗談がないじゃないですか。これからの時代に生きてくると思うんですよ。一人の人間対人間の生き様を見せたい。ボクシングの素晴らしさを見せたい。偽りのない真実を見せます。
■どうもありがとうございました。
「ボクモバの目」
豪快なパンチとむき出しの闘争心で観客を熱狂させてきた佐々木だが、今回は「騙し合い」や駆け引きの面白さを語った。ラスベガスで得た技術以上に、戦いに臨む意識の変化が大きいようだ。現状を「B」と自己評価し、集客力や若い世代の台頭に焦りを隠さない姿からは、もっと上へ突き抜けたいという渇望が伝わった。変則的で攻略の難しいセムジュを倒して3本のベルトを束ねれば、停滞感を一気に振り払える。激しさに巧さを加えた佐々木が、地元・八王子でどのような「偽りのない真実」を見せるのか。ウェルター級の主役として存在感を示す、鮮烈なKO決着を期待したい。
<取材・構成/やすおかだいご>
<写真/YUSUKE・AndStill>