WBA(世界ボクシング協会)・WBO(世界ボクシング機構)世界ライトフライ級タイトルマッチが3日、後楽園ホールで開催された「TREASURE BOXING PROMOTION 12」のメインイベントで行われ、統一王者のレネ・サンティアゴ(33=プエルトリコ)と挑戦者の谷口将隆(32=ワタナベ)がハイレベルな攻防を繰り広げた。
距離、タイミング、精度。すべてが世界基準でせめぎ合うリング上の12ラウンドは、観る者の評価軸を揺さぶる内容となった。
この一戦をリングサイドで見つめたのは、トップ選手の面々。彼らの視線はどこに注がれ、何を感じ取ったのか。現場でしか拾えない「生の声」から、この一戦の本質に迫った。
観衆:1675人
■WBA世界バンタム級王者
■堤聖也(角海老宝石)
「サンティアゴ選手は、10-9の『10』を持っていくのが上手い。どっちのラウンドかな?というところでも印象を持っていく。パンチの見栄えのも良かった。谷口さんはあれだけ(相手に)クネクネされると当たらないので、2弾3弾と体に触っている時は顔面に当たったが、一発目でいこうとしていた。サンティアゴ選手はリターンがめちゃくちゃ速かったので、難しいですよね。相手が避ける方向に打つとか予想外の動きも大事になってくるのかなと思った。谷口さんは気持ちがこもったファイトを見せていた」
■日本Sバンタム級王者
■池側純(角海老宝石)
「前半からスリリングな攻防で谷口君が少し熱くなってるなと思ったところにダウン。中盤も谷口君が攻めているがサンティアゴ選手のポイントの取り方、捌き方が上手かった。後半、谷口君も押していたが、サンティアゴ選手も疲れている中、演技力、ずる賢いなという印象だった。ポイントはそこまで離れてるとは思わなかった。今日はとにかく小國さんがカッコよかったです!」
■日本ミドル級王者
■竹迫司登(ワールドスポーツ)
「谷口選手は体の厚みと仕上がりが良く、序盤は圧と触りのジャブ、そこからのボディで主導権を掴みました。相手のリターンにも丁寧に対応し、立ち上がりは非常に良かった。サンティアゴ選手はリターンを誘うパンチの質が高く、被弾後のポイント回収も上手い選手でした。終盤は谷口選手も頭を低く、被弾しても崩れにくい態勢で圧を強め、ボディで巻き返したが、中盤のダウンが響き、取り返し切れなかった印象です。谷口選手の強さも際立っていた分、サンティアゴ選手の強さを改めて感じました」
■日本Sウェルター級王者
■左右田泰臣(EBISU)
「谷口選手は、土台(下半身)と軸がとても安定していることにより、常に動きやすそうだったことと、相手のナイスパンチを受けてもブレないので完全に取られてるように見えませんでした。サウスポーで左回りでリードの右ジャブでプレッシャーを掛けているのと、自分のいる位置でその時に有効なパンチを出しているのか、出したいパンチで位置を変えているのかどっちが先かわからないですが、その場に合ったパンチを出して組み立てているように見えて、とても勉強になりました。サンティアゴ選手は『ポイントを取らせない、勝たせない』ことに長けている印象が強い選手でした。最初は、谷口選手がプレッシャーを掛けている印象でしたが、後半になるにつれて、プレッシャーを掛けさせられているように見えたのと、手打ちだけど、しっかりと当てるパンチや、ガードの上でも荒々しくハードなパンチで印象を取るのが上手いと感じました」
■前WBOアジアパシフィック・ミニマム級王者
■高田勇仁(ライオンズ)
「谷口選手のプレッシャーのかけ方がすごくてボディーのタイミングが良かったが、サンティアゴ選手のフットワークのスタミナとパンチの速さとコンビネーションが良かったです!いろいろと勉強になりました!」