B級ボクサー・ベジータ石川が九州のボクサーを勝手にスカウター解析する本コラム。今回は、2025年西部日本バンタム級新人王・手島和樹(29=ミサイル工藤)である。
5戦全勝(5KO)。昨年11月の新人王西軍代表決定戦では2回KO負けを喫したが、3月8日(日)、地元・大分で凱旋試合を迎える。
まず言わせてほしい。
こいつ、いいヤツすぎる。
「取材していただき、ありがとうございます!」
この爽やかな第一声に加え、大分の麦焼酎・二階堂を手土産に持参。……わかっている。
私の取り扱い説明書を読んでいる。
デビュー戦は後楽園ホールで2回TKO勝ち
2年前に後楽園ホールでデビューし、KO勝ちを収めた。その時点で九州のボクサーとしては異例だったが、その後も九州の興行で大暴れした。
ベジータ:最初から強かったよね?
手島:いや、たまたま当たっただけなので、強いってことはないと思いますが(笑)
ベジータ:今、5勝ってことは、私の勝ち星(29戦5勝(2KO)20敗4分)に並んだね。
手島:ベジータさんの方が意外すぎます(笑)。もっと勝っているはずなのに(笑)
ここまででわかる通り、こいつは人間ができている。
このままでは私が手のひらで転がされるので、スパーリングに移行する。
リングで対峙してみてまず感じたのは、
懐が深い。そして、全身がバネのようにしなり、パンチが伸びてくる。
私とのスパーリングでは14オンスの大きなグローブだったので、立っていられたが、試合用の8オンスなら倒れていたであろうパンチが多々あった。当て感が良いというのだろうか。グッと握り込むような質感。
私は、完全に手のひらで転がされた。
ベジータ:まだ、ボクシング歴2年くらいやろ?
手島:実はミサイル工藤会長の教え子で、ロケット伸会長のもとでキックボクシングを5〜6年してまして…。
ベジータ:ミサイル…ロケット…。わからん。
説明しよう!
その昔、ミサイル工藤が現役を引退し、大分県でジムを開いた。そこで、プロボクサーになって8回戦まで、上り詰めた選手がロケット伸だ。
のちに、ロケット伸さんは、キックボクシングジムの会長になり、その教え子が手島和樹だ。
つまり、ミサイル工藤会長の教え子のロケット伸会長の教え子の手島和樹…。
彼にリングネームが付く日も近いな。