ベジータ石川(折尾=B級ボクサー)が九州のボクサーを紹介するコーナー、「スカウターコラム」。今回紹介するのはこの男、寺田龍覇(28=白銀)。
「え、何?この看板?ボクサー?」。数年前、隣町で彼の看板を見た
寺田龍覇、名前が強そうだな。
「え、羨ましい」、「え、何者?」、「え、怖いんだけど」
彼に会う前は、ドラゴンボールでいうならば、フリーザが地球にやって来る時のような感覚に襲われていた。
わかるかな?
彼にはボクサーの兄もいる、龍覇と同門の白銀ジムに所属している寺田雄輝選手だ。
そのイメージからなのか、私は、勝手に弟分ぐらいに思っている。
でも、ジムも隣町(福岡県田川郡)だし、なんといって顔がかわいい。
殴り合うようなタイプに見えない。
彼に最初に出会ったのは約2年前。
私の所属してる折尾ジムにスパーリングの出稽古に来たのが私と龍覇の出会いだった。
噂では聞いていた。
東京から九州へ逆輸入のボクサーがスパーリングに来ると。
「まさか、九州で幅を効かせる気では?」早めに出る杭は打たねば。
私はスパーリングの相手に名乗り出た。
2人ともリングに上がる。
べジータ:お前が寺田龍覇か
マウスピースをして、喋れなかったので、心の中で呟く。
龍覇:あ、コスプレの人ですね?
と、心の中で呟いているはず。
ゴング
1ラウンド目「手を出してこないな。東京から来て、時差ボケしてやがる」と、私はこのラウンドは制したのを鮮明に覚えているが2ラウンド以降は、覚えていない。
いや、記憶から消したのだろう。
やられすぎて…。