試合:菊池2度目の防衛戦は、1位タバスタバスを迎え打つ指名挑戦試合。挑戦者タバスタバスは今もっとも勢いのあるフィリピンパワー。再び世界挑戦を引き寄せたい菊池にとって、内容が問われる戦いとなる。タイで世界王座を統一したWBC女子世界ライトフライ級王者・富樫直美(ワタナベ)への挑戦を再び実現させたい。菊池のその表情と目に注目して欲しい。

試合:今年2月、王者・藤本りえ(協栄)に挑んだ山口は、女子ボクシングの歴史に残る大打撃戦を展開。4R、藤本にダウンを先制されるも、山口は持ち味である前に出るボクシングで主導権を奪い、9Rには藤本をロープに詰めて連打を打ち込み逆転TKOで新王者に輝いた。山口は6勝1敗6KOと、その勝ち星の全てがKOをマークする女子屈指のハードパンチの持ち主。挑戦者ギャットノーウォーは3勝3敗1KOとやや戦績では見劣りするものの、タイトルが懸かる試合だけに油断は禁物だ。序盤から山口が圧力を懸け、如何にしてギャットノーウォーを下げさせるのか。早々に挑戦者が下がる展開になれば、前半で王者のKO勝利が期待できる。新王者となった山口の豪腕と試合運びに期待したい。