チャンピオンカーニバル屈指の好カード。2度目の防衛戦の丸田は、昨年11月に日野僚(川崎新田)に判定勝ちし初防衛に成功。ロングレンジから繰り出されるキレ味抜群のパンチは磨きがかかっている。2戦連続でのサウスポーとの対戦だが苦手意識はないはずだ。これが3度目の王座挑戦の阿部は、昨年11月の挑戦者決定戦で渡部大介(ワタナベ)に3回終了TKO勝ち。伝家の宝刀、左カウンターは健在で攻守の引き出しが増えた。序盤は緊張感たっぷりな駆け引きを見せて中盤以降に試合が動きそうだ。丸田が王者の貫禄を見せるのか?それとも阿部が悲願のタイトル奪取を果たすのか!?勝てば2冠王者となる。

次戦で50戦目のリングに上がる渡邉は、昨年10月に三瓶数馬(協栄新宿→角海老宝石)に2回TKO勝ちでランカー対決を制した。多彩な左を軸に組み立てる技巧派だが、前戦は右ストレートが光った。タイトル初挑戦の力石は、サウスポースタイルからの打ち込むタイミング抜群のカウンターが魅力だ。現在8連勝中で一気にベルトを奪いに行く。序盤から激しいペース争いが繰り広げられそうだ。

当初は3月2日に行われる予定だったが、2ヶ月スライドされた。千本は、昨年6月に元世界王者の黒木優子(YuKO)に判定勝ちしOPBF王座を獲得。カウンターを軸としたアマ仕込みのテクニシャンでディフェンス力も高い。前日本アトム級王者の長井は、階級を上げて2本目のベルトを狙う。基本に忠実な好戦的なタイプだ。