注目:圧倒的な攻撃力でデビューから10戦すべて相手をキャンバスに沈めてきた比嘉がOPBF初防衛戦を迎える。前回7月は難敵アーデン・ディアレ(フィリピン)から3度のダウンを奪い圧巻のKO劇でタイトルを強奪した比嘉。野木丈司トレーナーの厳しいトレーニングで一戦ごとに着実に成長を見せ、いま最も世界を期待されるホープの一人に挙げられるまでになった。対戦相手のカグブコブjrはこれが初来日の戦績13戦6勝(2KO)2敗5分のサウスポー。5連勝中と好調をキープし一気にタイトル挑戦のチャンスを得た。勢いのある比嘉だが、初めて守る立場での試合、そしてサウスポーとの対戦は未知数。しかし、それらのほんの少しの不安要素も吹き飛ばしてしまうぐらいのノックアウトをファンは期待しているはずだ。

注目:5月に再起戦を飾った元WBA世界フライ級暫定王者の江藤のノンタイトル戦。これまで激戦が多かった江藤だが、前戦は丁寧にジャブを突き中間距離でパンチをまとめて判定勝ちした江藤。激闘を期待したファンにとっては物足りない内容だったかもしれないが、世界戦の敗戦を糧に173�pの長身を生かすスタイルを模索している江藤にとって収穫のあった試合には違いない。相手のジュン・ブラゾ(フィリピン)は戦績9戦5勝(5KO)3敗1分。これが初来日の24歳。OPBF同級10位にランクされている。江藤としては打ち合いに付き合うことなく、世界ランカーとして格の違いを見せる内容をみせてほしい。