注目:4月に清田祐三(F赤羽)に挑戦し最大4ポイント差を付けて8回負傷判定勝ちで念願のタイトル獲得となった松本晋太郎(ヨネクラ)の初防衛戦。挑戦者のジェイド・ミッシェル(豪)は戦績10戦9勝(4KO)1敗。プロキャリアはまだ3年目と浅いが、フットワークを生かして中間距離で戦う右ボクサーファイターでスピードに長けている。国外での試合はこれが初めてとなるが、ここ最近のオーストラリア人ボクサーは日本人を苦しめているだけに実力はあると見ていいだろう。松本にとって初防衛はプレッシャーとの戦いにもなるが、ここは伸び伸びと自分のファイトスタイルを貫き、勝ちに結び付けたいところだ。

注目:セミファイナルはボクシングファンが待望好カードとなった。名門ヨネクラジム期待のホープ溜田は力強いパンチを武器に13勝中11がKO決着のハードパンチャー。しかし、前戦は南アフリカに遠征し、元WBA世界フェザー級スーパー王者のシンピウェ・ベチェカに最大9ポイント差を付けられ完敗。これが再起戦となる。拳を交えるサウスポー阿部はガチンコマッチメークで現在4連勝中。今、最も勢いのある若手ボクサーの一人である。目の良さを生かし、相手のパンチをかわすと左カウンターでキャンバスに沈めてきた。対オードドックスは8戦全勝(5KO)と絶対の自信を誇る。溜田がパワーで押し切るか?阿部がカウンターで斬って落とすか?フェザー級の今後を占う大一番となる。