注目:23戦15勝(6KO)7敗(2KO)1分のサンチェスは近年メキシコ、米国でオスカル・バルデス、レイ・バルガスといった無敗のメキシコカンと戦績を重ねる好戦的な右ボクサーファイター。鋭く踏み込んでの右ストレートと相手が出てきたところに合わせる左ショートフックを大きな武器とし、打たれ強くもあって単発で倒すのは難しそう。だが、WBO世界同級11位につけ、世界進出を狙う伊藤だけに、このあたりで苦戦しているようでは先が見えてこない。

注目:今年の4月、敵地・南アフリカでルズコ・シヨ(南アフリカ)を痛烈なKO勝ちでWBAインターコンチネンタルSフライ級王座に輝くと同時に世界ランクにも名を連ねた戸部洋平(三迫)の日本凱旋試合。シャープなジャブを軸に試合を組み立て切れ味鋭いカウンターを武器にする戸部。ここを快勝してビッグマッチに繋げたい。一方、連敗中の小浜はキャリア最大のチャンス。負けて失うものはない。胸を借りるつもりで思い切りの良いファイトに期待したい。

注目:前回、2度目の網膜剥離から復帰し、日本ランキングに返り咲いた長嶺がアマ経験豊富な与那覇を迎える一戦。新人王時代は打ち合いを好む傾向にあった長嶺だが、ここ最近はディフェンスにも気を遣いながらバランスの良い戦いをするようになった。天性の当て感、勝負どころを逃さない嗅覚は健在だ。この試合が後楽園ホール初登場、初の日本ランク挑戦になる与那覇は東洋大で63戦した後プロに転向。ここまで9戦7勝(5KO)2敗の戦績を残している。2連敗を喫した時期もあるが現在4連勝中。好試合が期待される。