注目:8月の決定戦で4年ぶりに王座へと返り咲き、現在WBO同級15位にもランクされる野中が、初防衛戦でこのベルトを4度防衛したチャーリー(33)を迎える。今年で現役15年、12月10日で37歳の誕生日を迎える野中は、かつてのライバルたちが引退するなか、今や数少ない90年代デビューの一人となってしまったが、フットワークの良さと多彩な手数は健在。スタミナも前回の決定戦では10Rフルに動き続け、不安を払拭させた。対するチャーリーは、2010年に柴田明雄(ワタナベ※現ミドル級2冠王者)からこの階級のOPBF、日本王座を奪取。一昨年の米国プロモーターと契約し、世界進出をはたしたが、世界挑戦を見据えて8度防衛したOPBF王座を返上。しかし今年5月、カナダで行われた23戦無敗でIBF世界同級級5位のジャーメル・チャーロ(米)とのIBF2位決定戦で判定負けを喫し、約6年半ぶりの黒星がついてしまった。今回の挑戦は、この敗戦後の再起戦ともなり、再び世界を目指す上で国内からの出直しを図ることとなった。