アジアの英雄マニー・パッキャオ(比)を破ったブラッドリーとマルケスが直接対決! 無敗の王者ティモシー・ブラッドリー(米)は、「デザート・ストーム(砂嵐)」の異名どおりに竜巻のような回転力の速い連打で攻め込む好戦的なタイプ。昨年6月、パッキャオから王座を奪うと同時に2階級制覇を達成している。 一方、40歳のファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)は昨年12月、右の一撃でパッキャオを失神させ世界を震撼させた。4度目の対戦にして宿敵を超えたことは、まだ記憶に新しい。現WBO世界スーパーライト級チャンピオンでもあるマルケスは、王座を保持したままウェルター級王座に挑み5階級制覇を狙う。 ブラッドリーがスピードと回転力で試合を支配するのか。それともマルケスが巧みなプレスからカウンターが炸裂させるのか。この勝者がパッキャオと再戦するとの話もある。来年の展望にも繋がる注目の一戦だ。

このタイトルは今年1月までサリドが持っていたが、3度目の防衛戦でミゲール・ガルシア(米)に8回負傷判定負けを喫し陥落。ところが、そのガルシアが6月の初防衛戦を前に計量で失格になったため空位になった。対するサウスポーのクルスは32歳にして初の世界挑戦となる。