ジョイと高山は昨年1月に今回と同じ立場で対戦、偶然のバッティングによる高山の負傷で3回無効試合に終わっている。再戦は昨秋、何度となく計画されたがそのたびにプロモート事情で流れ、IBFが王者側に王座剥奪もちらつかせて指名再戦を迫った経緯がある。
　やっと再戦が実現することとなったが、初戦から14カ月が経過してしまった。その間、ふたりとも実戦を遠ざかることとなった。
　長身サウスポーのジョイはスピードと切れのあるパンチに定評のある29歳。その実力はミニマム級一ともいわれる。
　高山は前後左右に忙しく動きながら機を見て飛び込み、左右のコンビネーションをまとめたいが、そう簡単にジョイがヒットを許すとは思えない。両者のコンディションが勝負を左右する可能性もあるが、高山にとっては苦しい戦いになりそうだ。