この日集まったのはアジア大会・ボクシング競技の男子代表を担う6選手。ロンドン五輪銅メダリストのライト級・清水聡(ミキハウス)、ライトフライ級・柏崎刀翔(自衛隊体育学校)、フライ級・林田翔太(駒澤大学)、バンタム級・藤田健児(拓殖大学)、ライトウェルター級・川内将嗣(自衛隊体育学校)、ウェルター級・鈴木康弘(自衛隊体育学校)。

■白熱したスパーリング
・宮崎亮vs柏崎刀翔 3R
・井岡一翔vs林田翔太 3R
・石田匠vs藤田健児 3R
・中谷正義vs清水聡 3R
・中谷正義vs川内将嗣 3R

　練習を見守った日本ボクシング連盟の山根明会長は「プロとアマは仲良くしていかないといけない。すでに東京では帝拳さんなどと色々とやらしてもらっている。1ヶ月前に井岡会長に連絡を入れて今日の練習を打診したところ快諾してもらった。スパーをみてもわかると思うが、プロの子たちにも十分な練習になったと思う。これからも続けて行きたい」と語った。

　同じく練習に檄を飛ばした井岡一法会長は「ホンマにレベルが高いな。中身の濃い練習になったと思う。うちの選手にもあのファイティングスピリッツを学んで欲しい。今日はホンマにエエ練習になった、アマ選手に感謝している」と興奮した様子で練習を再開した。

　ロンドン五輪銅メダリストの清水は、中谷とのスパー後「アマの採点方法がプロに近づいている中、関西では一番レベルが高い井岡ジムでこういう練習が出来て本当に感謝です」と大粒の汗をぬぐい「中谷選手は前から知っている、あんなに綺麗にボディを打ってくる選手は日本のアマにはいないのでいい練習になった、色々なことを練習出来たので収穫はあった」と満足げに練習を終えた。
　また、自身もオリンピックを目指していた井岡一翔は「今日の相手はやりにくかった。アドバイス?今日は僕がやられていたから言うことないですよ(笑)」と笑顔でジムを後にした。