[試合後会見]2014.7.23
荒川vs近藤
ライト級祭り
 世界戦線に名を連ねる荒川仁人(八王子中屋)と1年5ヶ月ぶりのリングに上がった近藤明広(一力)の対決。試合後の両者に話を聞いた。
右フックで荒川の鼻が折れた
 9Rの近藤の右フックで鼻が折れたという荒川は、控え室で強引に鼻を戻して会見に応じた。再起戦の勝利に「ほっとした」と安堵の顔を覗かせた。荒川は「弱い相手に再起してもしょうがなかった。その意味でも近藤選手は強かった。今回はとにかく勝ちたくて安全策を取った」と試合を振り返り、勝つことへのこだわりを明かした。心配されていた2連敗後のメンタル面も、「試合が近づき"無心"になれた。世界のリングでは出せなかった駆け引きも楽しめた」とし、内容は別にして自ら合格点をつけた。
荒川仁人
 試合後、この日7度目の防衛に成功した日本ライト級王者の加藤善孝(角海老宝石)が荒川との試合を希望し、荒川陣営も応じたため、年内の対決が約束された。荒川は「強いやつが上に行けばいい。僕もまだまだ先がある。また厳しい道を一歩ずつ進みたい」と目を輝かせた。
近藤明広
 「前半(ポイントを)取れたのにいけなかった。自分に負けました」と、悔しさを口にした近藤だが、ブランクは感じなかったという。「これからも、荒川さんを追いかけていきます」と、締めくくった近藤の今後に期待したい。
時を超えて加藤と荒川