「緊張します、甲子園ですからね」と入念な投球練習を繰り返し4万人のファンが待つマウンドへ向かった。神の左と評される左手をボクシンググローブに包むと右手で渾身のストレートを放った。わずかにストライクゾーンを外れたものの、キャッチャーミットにキッチリとボールが収まり観客から大きな拍手を送られた。

　大役を終えた山中は「本当に緊張しました。完全に試合より緊張してましたね」と笑顔で会見に応じると「小学生の時何度か甲子園に阪神を応援しに来たことはありますけどまさか始球式をさせてもらえるなんて思ってもいなかったので感動です」と笑顔で語り「でもコントロールが。練習ではいい球いってたんですけどね」とコントロールには不満が残ったようだ。

　「次戦は多分10月に東京で防衛戦になると思います」と予定を語り「こんな大きな舞台でボクシングしたいですね。やっぱりラスベガスは夢ですからね」とビックイベントに向けて希望を語り足早に試合観戦のため観客席へ向かった。