[試合結果]2014.6.1
アバロスVS石本康隆
アバロスVS石本
 IBF世界スーパーバンタム級王者キコ・マルチネス(スペイン)に対する指名挑戦者決定戦、4位のクリス・アバロス(24=米)対5位の石本康隆(32=帝拳)の12回戦は31日、中国特別行政区マカオのベネチアン・リゾート、コタイ・アリーナで行われた。
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○クリス・アバロス(米)
8回44秒TKO
×石本康隆(帝拳)
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 昨年4月、同じリングで元世界王者ウィルフレド・バスケス・ジュニア(プエルトリコ)に判定勝ちを収めている石本は、落ち着いた様子で開始ゴングを聞いた。初回終盤、石本が繰り出した右ストレートが浅く命中したが、直後にアバロスが右アッパーを突き上げると、これがクリーンヒット。石本は尻もちをつくダウンを喫した。態勢を立て直した石本は2回終盤、右をヒットして会場を湧かせた。アバロスは重量感のある左右を叩きつけるが、その多くを石本はブロックで防ぎ折々で反撃。距離とタイミングを微妙にずらしながら戦っていた石本だが、4回に上下に強打をまとめられ窮地に陥った。6回、アバロスの左フックを浴びた石本は後方に弾かれ再びピンチに。反撃してラウンドを乗り切った石本は続く7回、臆せずに攻めて出たが、左右にスイッチするアバロスを捉えきれなかった。「勝負をかけるぞ」というセコンドの檄を受けて8回を迎えた石本だったが、早々にアバロスの左右の強打を浴びてダウン。それを見たセコンドが棄権の意思表示をして試合は終わった。マルチネスへの挑戦権を手に入れたアバロスは26戦24勝(18KO)2敗。31戦目で初のKO(TKO)負けを喫した石本は24勝(7KO)7敗。