[公開練習]2014.3.28
ベテランの調整
試合は4月6日
 4月6日に大田区総合体育館で開催されるWBC世界フライ級王者、八重樫東(大橋)の三度目の防衛戦。チャンピオンが28日、横浜市内の大橋ジムで練習を公開し、順調ぶりをアピールした。
ひたむきな姿
 この日の八重樫は、4月10日にタイトル初防衛戦に臨む日本フライ級王者の村中優(フラッシュ赤羽)を相手に軽めのスパーリングを披露すると、サンドバッグとミット打ちを公開した。体の入れ替えと攻守の切り替え時にキレのある動きを見せた八重樫は試合でもアウトボクシングを考えているとのこと。引き出しが多い八重樫のゲームメーキングにも注目したい。
村中とスパー
 スパーリングパートナーを務めた村中は「パンチのスピードとパワーがすごかった。怖かったですよ。八重樫さんは、まだ疲れが抜けてないはずなのに足も使えていましたね。力の差を感じました」と、スパーした感想を口にした。ミニマム級時代の八重樫ともスパーリングをしたことがある村中は「パワーがアップしているのにスピードは全く落ちてない」と舌を巻いた。
村中優(フラッシュ赤羽)と
 「この試合は、大きな山を迎えるその先の試合のための試合。圧倒的な勝ち方をする必要がある」と大橋秀行会長が発破をかけた。
八重樫V3へ
 八重樫自身も「目の前の試合しかみていない。しっかり足元を固めていきたい」と話す一方で「いまは落ち着いていますが、圧倒的な勝ち方しないといけない、というプレッシャーもある」と、現在の心境を明かした。ビッグマッチが5試合用意されている4月6日の大田区総合体育館。「出場選手がみんな素晴らしいので、八重樫の試合もよかったと言ってもらえるように頑張る」と、話して会見を終えた八重樫だが、同じ日にリングに上がるローマン・ゴンサレス(ニカラグア)に関しては「今は意識してません。自分は一段ずつ階段を上がって行くタイプ」と、三度目の防衛戦に集中した。
松本トレーナーとミット打ち
 四月上旬に試合を迎える八重樫と村中のラストスパー。疲れのピークにある両者は、互いにエールを贈ってこの日の練習を終えた。