[動画 調印式・計量]2014.3.25
両者とも自信は100%
ベルトを奪うのはどっちだ
 いよいよ明日26日、後楽園ホールでWBA世界スーパーフライ級王座決定戦を争う同級1位(暫定王者)のデンカオセーン・カオウィチット(37=タイ)と同級2位の河野公平(33=ワタナベ)が25日、都内で調印式および前日計量に臨んだ。会見で百戦錬磨のデンカオセーンが「経験を活かして戦う。勝つ自信は100%ある」と言い切ると、昨年この王座を失った河野も「悔しさを明日ぶつけて必ずチャンピオンになる」と力強く決意を誓った。
大勢の報道陣を集めた調印式
 続けて、階級を上げてパンチが強くなったというデンカオセーンは「チャンスがあればKOを狙う」と語ると、河野は「相手は老獪で一発の強い選手。やることは全てやってきた。後半、より多くの手数を出した方が勝つ。ベルトをもう一度取り戻す」と想いをたぎらせた。
河野のグローブチェック
 計量は、デンカオセーンがリミット52.1kgを下回る51.6kgでパスしたのに対し、河野はリミット丁度でクリア。2人は上半身を脱いだままの状態でフェイスtoフェイスの写真要望に応え、にらみ合ってみせた。
河野の計量
 計量後、ほっと一息ついた河野は炭酸飲料を一気に飲み干し、囲み取材に応じた。「当日計量でもいいぐらいのコンディション。相手の減量も苦しそうではなかった。良いファイトができると思う。今までの想いを出し切りたい。激しい打ち合いになると思うが、逃げるつもりはない。打ち勝って世界チャンピオンになる」と意気込んだ。  
デンカオセーンは余裕のクリア
 また、改めてデンカオセーンについて「名城戦(名城信男=六島 13年タイ)のビデオを毎日見てきた。66戦のキャリアを持ち、老獪で色々な技とパワーのある選手だが、僕はタイ人には過去すべて勝っている。予想していたより身長も低いし、相性はいいと思う。僕も100%の自信があります」と答えた。
 最後に河野は「チャンスをくれた会長に感謝しています。応援の熱気が感じやすい後楽園ホールで戦えることも幸せ」とし、会見を締め括った。
にらみ合う2人
 打撃戦が予想される元世界王者同士による明日の決定戦。日本人キラーの「タイの英雄」を相手にタフボーイ河野の真骨頂を見せてもらいたい。