[袴田事件]2014.3.22
27日に再審可否の判断
 元プロボクサーの死刑囚、袴田巌さんが無罪を主張する「袴田事件」で、裁判のやり直しが認められるかの再審可否が3月27日に決定することが21日に分かった。
2/18 静岡地裁前で再審を訴えるボクシング界
 この事件は1966年6月に静岡市清水区で発生し、強盗殺人放火によりみそ会社の専務一家4人が亡くなった。2回目の再審請求の審理は、犯行時の衣類に付着した血痕が袴田さんならびに被害者のDNA型と一致しないと主張する弁護側の鑑定結果を裁判所がどう判断するかに焦点が集まる。
 ギネス記録にも認定された47年以上の拘置で、3月で78歳となった袴田さんの精神と肉体はもはや限界を超えている。日本プロボクシング界では今回の再審に向け、新田渉世会長を中心とする支援委員会が数回に渡り静岡市内で再審を訴えている。また、昨年の総会で支援を表明したWBC(世界ボクシング評議会)は、袴田さんが釈放された暁には名誉王座と認定し、チャンピオンベルトを授けることを決定するなど、事件への関心は世界的なものとなった。再審の可否は、27日の午前10時過ぎに静岡地裁で言い渡される。