[海外ニュース]2014.2.6
クリチコ WBC王座にも興味
ウラジミール・クリチコ
 WBA、IBF、WBO3団体統一世界ヘビー級王者ウラジミール・クリチコ(37=ウクライナ)は4月26日、ドイツのオベルハウゼンでWBO1位のアレックス・リーパイ(34=サモア/豪)を相手に次期防衛戦を行うことが決まっている。この試合をクリアすることを前提に、クリチコは兄ビタリが昨年12月まで保持していたWBC王座にも強い興味を示している。
兄のビタリ・クリチコ
 元WBO王者でもあるクリチコは06年4月にIBFで返り咲きを果たし、以後、WBO王座とWBA王座を吸収しながら8年間に15度の防衛を果たしてきた。兄ビタリがWBC王座を獲得した08年からは5年以上にわたって兄弟で並走してきたが、その兄が本格的な政界進出のために王座を返上。空位の王座はWBC1位のバーメイン・スティバーン(カナダ)と2位のクリス・アレオーラ(米)で決定戦が行われることが決まっている(日時や開催地は未定)。クリチコはその勝者との対戦を望んでいるのだ。「もうアメリカでの試合から6年も経ってしまった。スティバーンとアレオーラの勝者と戦えるならばショータイムでもHBOでも、どちらでも放送はかまわないよ」と話している。
 WBCのヘビー級王座に関しては30戦全KO勝ちの同級3位デオンタイ・ワイルダー(米)も強い関心を示しており、さらにWBCは4位のブライアント・ジェニングス(米)対5位マイク・ペレス(キューバ/アイルランド)に対して挑戦者決定戦を行うよう通達を出している。クリチコはここに割り込むことができるのか。交渉という名のリング外の戦いにも注目したい。