[試合後談話]2014.1.28
双子の杉田兄弟復活
杉田兄弟
 双子ボクサー杉田祐次郎(ヨネクラ)が、三年八ヶ月ぶりの試合に臨んだ。長いブランクを待っていたのは、ボクシングの聖地・後楽園ホールのリングと、この日熱い声援を贈ったファンだった。
多彩なボディを見せた
 ボディで試合を決めたのはボクサー杉田の意地なのか、身体に染みついた記憶なのかー。2010年5月24日以来のリングをノックアウト勝利で飾った杉田は試合後「1、2ラウンドは勝手に進んでしまいました。力んでいたのでしょう」と、笑顔で自身を分析した。
杉田祐次郎復活。
 心臓の病を患い、2010年7月の手術を乗り越え、漸くリングに戻った杉田祐次郎には、双子の兄弟がいる。双子の兄、純一郎が連敗していることに「自分にも責任がある」と話す祐次郎。最後に同じリングに上がった2010年5月24日の試合で勝利して以降、兄の純一郎は勝利から見放されている。
2005年度全日本新人王の杉田ツインズ
 試合後の控え室に顔を出した純一郎は「三年八ヶ月ぶりの試合って感じでしたね」と、ノックアウト勝利にホッとした表情を浮かべた。そして「励みになる」と、兄弟でボクシングを続けられることを喜んだ。
輝きをとりもどせ
 一年前から体を動かし始めた祐次郎は、昨年9月から本格的に試合の準備に入ったという。減量に関しても「今までで一番うまくいった」と話すと「ボクサーのなかでも一番減量はうまいと思う」と笑った。「チャンピオンになりたい」の一心で復活を遂げた祐次郎は「今年は新人の頃のように4戦4勝が目標。年内に日本ランキング復活を目指す。そして兄弟で一緒にリングに上がりたい」と目を輝かせた。杉田兄弟の2014年に注目したい。