[ニュース]2009.11.8
女子W世界戦発表会見
拡大写真
 来月6日、大阪・南港ATCホールで開催される女子世界ダブルタイトルマッチ「WBA世界アトム級王者・多田悦子(フュチュール)VS WBC世界ライトフライ級王者・富樫直美(ワタナベ)」の大会発表会見が8日、都内で行われた。
 会見には多田・富樫の両女子世界王者が揃い、来月の決戦に向け意気込みを語った。
左:多田 右:富樫
 多田は「冨樫さんは根性が凄く人間的にも尊敬している。女子を盛り上げたいので対戦を希望した。盛り上げる為に皆さんドーンとお願いします」と語り、最後に取材陣に注文をつけた。
 対する富樫は「このような形で両タイトルを賭けて戦えることに、関係者にお礼を言いたい。多田さんとはアマ時代に対戦し敗れている。互いにプロになり以前から対戦を希望していた。プロとしてレベルアップした戦いを見せたい。多田さんは上手い選手だがハートの強さでは負けない」とリベンジに意欲を見せていた。
 今大会は、階級・王者認定団体の違う両世界王者が互いのベルトを賭け臨む、異例の世界戦となる。これについてJBC安河内事務局長は「今回は両者の希望により対戦が実現した。日本女子ボクシングを盛り上げたいという日本側の意思が伝わり、WBA・WBCからは快諾を受けた。まだオープンスコアリングシステムなどのルール調整があるが、今後日本側の統一見解を両団体に諮りたい」と話した。
 今回の世界戦はライトフライ級王者・富樫が多田の持つアトム級までウェイトを落とし争われる。この為、ベルトの移動について安河内氏は「勝者が両方持つか、どちらかを返上することになると思う」と語り、今後のJBC・WBA・WBCの協議により決定されるとした。
 アマチュア時代にはオリンピックを目指し凌ぎを削った両者。だが、北京五輪で女子が中止となり、互いにプロでの頂点を目指し、そして世界女王の座を掴み取った。かつてメダルを目指した両者が、今回プロとして世界戦のリングで真女王を目指し戦う。果たして、日本女子軽量級最強の栄誉は多田・富樫、どちらに輝くのか…。

TO THE FUTURE5
■日時:12/6(日)14時開始
■会場:大阪:南港ATCホール
■お問合せ:フュチュールジムTEL.075-254-1908 ワタナベジムTEL.03-5449-3278
■放映:スカイ・A Sports+ 生放送予定