[期待のランカー]2014.1.16
伊藤「慌しい一年でした」
伊藤 雅雪
 昨年、国内でもっとも飛躍した選手をボクモバ的に上げるとすれば、ランク入り後わずか2戦目で東洋太平洋スーパーバンタム級王座を奪い、指名試合を含む2度の防衛にも成功、そのいずれもKO勝ちした和氣慎吾(古口)が筆頭に上がる。当サイトでもことある毎に取り上げてきた選手だ。ならば今年の有望選手はどうか――。和氣の一昨年の活躍に重なったのが、2012年の全日本新人王優勝からまだ4戦、昨年は4勝2KOの戦績を収め、9月にはWBCユース世界ライト級王座を獲得した伊藤雅雪(22=伴流 ※今月19日に23歳の誕生日)だった。
 現在の日本ランクは13位だが、実力的には上位陣に食い込むものがある。年末にはWBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志(ワタナベ)のスパーリングパートナーも務め、世界トップレベルのファイトを経験し大きな収穫となった。昨年に続き、今年の活躍に期待する伊藤を2014年「期待のランカー」の第1弾として訪ねた。