[動画・前日計量]2013.12.30
アンダーカードも楽しみ
河野公平に注目
 大晦日に大田区総合体育館で開催されるスーパーフェザー級ダブル世界戦は、アンダーカードも充実している。
 都内のホテルで30日、明日勝てば2014年に世界王座決定戦のリングに上がる可能性が濃厚な元世界チャンピオン、河野公平(ワタナベ)、井上尚弥(大橋)との対決で苦杯をなめたが、高い評価を集め、試合後に後援会が発足した田口良一(ワタナベ)、現役モデルボクサー高野人母美(協栄)が前日計量を終えた。
世界前哨戦
 「負けたら意味がないんで、絶対に勝ちます」と、否が応でも力が入る河野は、昨年の大晦日に世界王座についたが、今年5月の初防衛戦で当時の暫定王者リボリオ・ソリス(ベネズエラ)を相手にダウンを奪いながら、まさかの判定負けを喫し、現在はWBA世界スーパーフライ級2位につけている。WBAの発表によると、河野が大晦日に勝てば、2014年3月26日に暫定王者デンカオセン・カオビチット(37=タイ)との王座決定戦が東京で開催されるとのこと。「毎試合、世界戦のつもりで準備している」と話した河野は今回「上体が浮かないように修正してきた」と気を引き締めている。ベテラン河野が臨む大晦日の世界前哨戦をお見逃しなく。
成長した僕を見てほしい(田口)
 「井上選手が前回(12月6日の東洋太平洋王座決定戦)いい試合をしたのでプレッシャーはあります」と話した田口は、8月に対決した井上尚弥(大橋)戦で、関係者から高い評価を得たのは周知の事実だが、本人の中にはライバル心が芽生えた様子。足を使った距離の取り方と右ストレートに磨きがかかったことを明かした田口の進化に注目したい。
シリコンパッドを外した高野
 最初の計量でオーバーした高野は豊胸用のシリコンを取り出し、再失敗した二回目の挑戦の後に髪飾りを外し、三度目の正直で計量をクリアしたが「フラワーを取る時にはヤバイと思いました」と笑顔で話した。それでも、協栄ジムに移籍後、初めての試合に挑む高野は、120ラウンド以上のスパーを消化してきたことを明かし、ボクシングでも評価を得るために準備してきたと、自信の弁が口を衝いた。この日、ウェディングドレスで会場入りし、話題を提供した高野は、世界戦のアンダーカードに唯一用意された女子ボクシングのリングに「注目が集まれば」と、人気向上に期待を寄せる。大晦日のボクシング祭りに華を添える現役モデルの熱い戦いをお見逃しなく。
大石はKO宣言
 ウェディングドレスで計量会場に登場した高野を尻目に「なにやってんだか?」と爆笑した大石 久美(ワタナベ)は「美人な方ですね。倒して勝って良い年を迎えたいと思います。ひとつでも顔にアザが作れたらいいなと思います」と、笑顔で記者の期待に応えるコメントを残すと「やっと美味しいものが食べられる」と、元気よく会場を後にした。
サプライズな登場
 ボクシングに湧いた2013年。大晦日のリングは新春につなぐ大切な試合が目白押し。いざ、明日ゴング‼