[ニュース]2009.10.16
WBCランク、世界に挑むは!?
 14日に発表されたWBC世界ランキング。各階級でランクされている日本人ボクサーに大きな変動は無かったものの、2010年は日本人ボクサーの世界挑戦、日本人世界王者の防衛戦と、2009年以上に日本ボクシング界の活性化に大きな期待が懸かる。
7/9 黒木VS大内戦
 ミニマム級では、東洋太平洋同級王者・黒木健孝(ヤマグチ土浦)が1位にランクされる。しかし、ミニマム級は現在、正規王座をオーレイドン・シスサマーチャイ(タイ)が、暫定王座をファン・パラシオス(ニカラグア)が保持する状況であり、黒木の挑戦は王座統一戦後となるのか…。2010年、黒木健孝が世界に打って出る!!
9/25 内藤VS亀田会見
 フライ級では正規王者・内藤大助(宮田)が、亀田興毅(亀田)を挑戦者に迎え打ち、11月29日に6度目の防衛戦を戦う。“内藤VS興毅”世紀の一戦を制し、2010年の世界フライ級を牽引するのは果たして。また、この一戦の勝者は暫定王者に帰り咲いたポンサクレック・ウォンジョンカム(タイ)と王座統一戦を戦う事となる。さらに日本同級王者・清水智信(金子)が6位に、東洋太平洋同級王者・大久保雅史(青木)が7位にランクアップし“内藤VS興毅”の勝者に照準を絞る。
 スーパーフライ級では、日本同級王者・中広大悟(広島三栄)が3位に、東洋太平洋同級王者・河野公平(ワタナベ)が5位に、前WBA世界フライ級王者・坂田健史(協栄)が階級をスーパーフライ級に移し9位にランクされ、日本人3選手の次期挑戦権を懸けた争いは、三つ巴の戦いの様相を呈して来た。果たして、中広・河野・坂田、誰が世界挑戦の扉を開くのか?
 現在、スーパーフライ級は正規王者ビック・ダルチニアン(アルメニア)が7月にIBF世界バンタム級王者アグベコ(ガーナ)に挑戦し判定で敗れている。ダルチニアンのバンタム級挑戦により、WBCは即座に暫定王座戦を行ない、トマス・ロハス(メキシコ)が7月に暫定王座を獲得した。王座統一戦は果たして。
10/10 西岡VSエルナンデス戦
 スーパーバンタム級は、日本同級王者・木村章司(花形)が5位に、下田昭文(帝拳)が6位にランクアップを果たした。また、世界王者・西岡利晃(帝拳)が10日にV3防衛を成し、磐石政権を築きつつある。12月には5位の木村が日本王座V2防衛戦を控えており、この防衛戦をクリアしたなら、西岡への挑戦も現実味を帯びて来るはずだ。
10/3 内山VSメルガレホ戦
 スーパーフェザー級では、東洋太平洋同級王者・内山高志(ワタナベ)が2位にランクされ、2010年は世界挑戦に王手を掛ける重要な1年となる。しかし、スーパーフェザー級は正規王者であるウンベルト・ソト(メキシコ)は2008年12月の正規王座決定戦に勝利してから防衛戦を行なっておらず、WBCは8月に暫定王座戦を行ない、ウンベルト・グディエレス(メキシコ)が暫定王座を獲得している。果たして王座統一戦はいつ行われるのか?今後の発表に注目したい。