[試合後会見]2013.12.14
1年3ヶ月ぶりの奪取なるか
王者返り咲きは?
 14日、大阪市内のアゼリア大正でWBC女子世界ミニフライ級王座決定戦が開催された。同級3位の安藤麻里(26=フュチュール)と同級4位ハセス・ノリエガ(メキシコ)との決戦。どちらの執念が実ったのか。
激しい打ち合い
  激しい打ち合いを演じた両者。安藤は序盤、脚を使いヒット&アウェイを徹底していくが3R、両足が揃ったところにノリエガの強烈な右ストレートを浴びダウンを喫する。ダメージ少なく立ち上がるが、4R終了時採点では(40-35 38-37 38-37)と(3ー0)でノリエガ優勢と出た。ここから巻き返しにでた安藤は接近戦に打ちに出る。7R終了時採点で(67-64)と1者がノリエガを支持(67-65)と2者が安藤を支持し逆転に成功する。10R戦い抜いた両者は不安の表情を見せる中、レフェリーは安藤の手をあげた。手数の勝利。
1年3ヶ月ぶりのベルト
 1年3ヶ月ぶりのベルトを手にした安藤は安堵の表情を見せ控え室に座ると「絶対勝つつもりで必死にやりました」と満足感を漂わせたが「接近戦がまだまだでした、反省点ですね。これから重点的に練習します」と反省も忘れなかった。「今年3回もチャンスをくれた会長やスタッフの皆さんに感謝したい」と最後は笑顔で会見を終えた。
平山靖会長
 会見に同席したフュチュールジム平山靖会長は「どうしても過去2戦が悔しい負け方をしたのでとらせてやりたかった」と目を細めた。その上で「次戦は防衛戦になるのがスジでしょう。その次はまた考えます」と一息ついた。
ハセス・ノリエガ
 一度はダウンを奪い有利に試合を進めていたノリエガは「判定には不満だ。再戦できるならしたい」と不満を露わにし「アンドウはパンチがなかった。でも、うまくかわされたかもしれない」と悔しさをにじませて会場を後にした。