[ニュース]2009.10.4
内山V5防衛!次は世界か!?
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 3日、世界挑戦を見据える東洋スーパーフェザー級王者・内山高志(ワタナベ)が同級1位アーロン・メルガレホ(比)を相手に東洋王座5度目の防衛戦に臨んだ。
 試合は、内山が左で終始メルガレホをコントロール。フィリピン国内王者に自分のボクシングをさせず、7回、メルガレホ陣営からのタオル投入による7R1分1秒TKOで破り、東洋同級王座連続防衛タイ記録となる5度目の防衛に成功した。
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 試合後の会見で内山は「もっとジャブで試合をコントロールしたかった。一発いいのをもらったのは、詰める時の自分の悪い癖。相手を警戒しすぎた感もある。世界を狙うならもっとアグレッシブにならないと」と語り、KO防衛にも反省の弁。
 また、世界挑戦について内山は「チャンスがあれば。次かその次かわからないが、いつ決まってもいい練習はしている。どこででもやります!」と意欲を示しながらも、焦らず待つ姿勢は崩してはいない。渡辺会長も「今日はガードの上の(無駄な)パンチが多かった。世界をやるにはその辺りの修正も必要。内山は今WBC2位、WBA4位。指名挑戦権も近づいてきた。(挑戦への)流れを読んで決める」と語り、ゴーサインも秒読み段階に入ってきている。
 ボクシング関係者のみならず、ファンからも世界奪取を確実視されている内山。年内中の世界挑戦はWBC王者ウンベルト・ソト(メキシコ)との交渉がまとまらず来年以降に持ち越しとなった。だが、内山は「チャンスがくるまで東洋は防衛する」と語り、その顔に焦りはなくいたって平静。KOダイナマイトの"座して待つ"世界挑戦は果たして…。