[会見]2013.11.23
藤本、日本選手に興味なし
23日の藤本京太郎
 来週25日(月)に東京・後楽園ホールで日本ヘビー級王座の初防衛戦に臨む藤本京太郎(27=角海老宝石)が23日、報道陣を招き都内のジムで会見を行った。
 藤本に挑むのはプロキャリア12年、同級1位の竹原虎辰(35=緑)。今年7月に樋高リオ(仲里)に判定勝ちし挑戦権を得た日本ヘビー級の第一人者だが、王者の藤本は「自分にとってはひとつの試合。しっかり勝って次に行くだけ。(竹原については)特に感想はない」とあっさり。挑戦者にほとんど興味を示さなかった。
会見の模様
 今までにないこの自信は、食生活の改善と練習量の増加による肉体の変化からくるようで、体重を変えずこれまで以上にパワーとスタミナがついたと話す藤本は「まだまだ成長が感じられる。リングの上で前とは違う体を見せられる」と意気込んだ。
中央が阿部トレーナー
 今回はスパーリングも日本のプロ、アマチュアの重量級選手をはじめ、WBCムエタイ世界ヘビー級王者ファビアーノ・サイクロン(ブラジル)など格闘技のトップ選手を呼び互角以上に渡りあった。今回から藤本を指導する阿部弘幸トレーナーも「(肉体改造の結果が出たことで)やる気が今までと違う。長いラウンドを戦ってもきれない集中力をつけた。相手がどう向かってきても対応できる」と藤本の自信を裏付けた。
冷静にしっかり勝ちたい
 改めて挑戦者について問われた藤本は「引退間近の選手。記念にベルトを上げたいところだが、僕も負けるわけにはいかないので。勝つ確率は9割、倒すのは5割。何試合か見たが、あれでこられても困る」と、挑発は止まらなかった。
右の萩森マネは石田戦を歓迎
 これまで以上に気力の充実が見てとれる藤本。25日は、ヘビー級への転向が噂される元WBA世界スーパーウェルター級暫定王者の石田順裕(38=グリーンツダ)が観戦に訪れるようで、藤本の専属マネージャー萩森氏は「(石田の)本気度は高いはず。"藤本vs石田"のビッグマッチが実現すれば面白い」と興味を示したが、当の本人は「できるだけ多くの外国人選手と戦いたい」と、もはや国内には目が向いていなかった。
 25日の内容如何によっては、ビッグマウスとも取られかねないが、はたして新たな実力をリングの上で証明できるのか――。