[ニュース]2009.9.30
名城ドロー防衛、王座死守!!
 30日(水)、大阪府立第2競技場で開催されたWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ“王者・名城信男(六島)VS挑戦者ウーゴ・カサレス(メキシコ)”の一戦は、立ち上がり、王者・名城がワンツーを軸にプレスを掛けて左フックをヒット。カサレスをロープに詰め連打を打ち込みたい名城だったが、カサレスが巧みにスウィッチしては左アッパー・右フックをヒットさせ両者互角の展開となった。
 名城挑戦の為階級アップのカサレスに対し、中盤以降、名城は的確に左ボディ・右ボディーストレートをヒットさせスタミナを奪うが、カサレスも回転の速い連打で応戦し名城に主導権を握らせない。
 終盤、スピードの落ち始めたカサレスに名城はプレスを掛けるも強打を狙ってしまい、単発のクリーンヒットを奪うもやや手数が落ちてしまう。ここでカサレスは手数で勝負に出てポイントを奪いに掛かる。名城はカサレスに強烈なワンツーを打ち込み追い込むが、カサレスもワンツーを返し打撃戦に。
 最終12R、両雄は打ち合いを挑み、名城の右ストレートがカサレスを捉え膝を落とす場面もあったが、カサレスも粘りを見せダウンを許さない。激しい打ち合いの中、終了のゴングが鳴らされると両者が両手を上げて勝利をアピール。ジャッジは判定に委ねられ、112-116カサレス・116-112名城、そして最後のジャッジは114-114ドローとなり、判定1-1三者三様ドロー裁定が告げられた。
 名城は最終12Rに右ストレートでカサレスの膝を落とさせるもダウンを奪えなかった場面が悔やまれる。しかしドロー裁定といえ、名城はWBA世界スーパーフライ級王座V2防衛に成功し世界王座を死守した。