[試合後会見]2013.11.11
衝撃の結末は突然に
田中裕士
 10日に名古屋国際会議場で開催された「SOUL FIGHTING」のメインイベントはWBCユース世界バンタム級王者・田中裕士(23=畑中)の初防衛戦。対戦相手は若手のホープ、ノラシン・パタナカーンジム(19=タイ)。世界への階段を着実に登り始めた中部の雄は、どのような戦いをみせたのか。
 試合開始早々、チャンピオン・田中は冷静に左ジャブでノラシンの顔面を数回跳ねあげると、素早く前に出て「ドシッ」という鈍く鋭い音を会場内に響かせた。強烈な左がノラシンの右脇腹に突き刺さった。1R1分30秒。快心の一撃で試合は終わった。
余裕の笑み
 試合後に30分ほどテレビの取材に応じてから控え室に戻っ田中は「左がしっかりあたった感触があったので、倒れてくれてよかったです」と白い歯を見せると「たくさんの応援が後押しになりました。次のことは会長にお任せして練習を頑張ります」と上を目指す決意を語った。
次はダブル田中でダブルメイン
 「早かったね」と、愛弟子の出来に笑顔で記者団の前に現れたのは畑中清詞会長は「次は3月16日同じ会場(名古屋国際会議場)でダブル田中ダブルメインで楽しい試合をおみせします。応援よろしくお願いします」と来年の抱負を語り会見を終えた。