[ニュース]2013.10.28
渡部が興毅の露払い
渡部あきのり
 WBA世界バンタム級王者、亀田興毅(26=亀田)の8度目の防衛戦は11月19日、孫悟空(ソン・ジョンオ、32=韓国)を相手に韓国の済州島で行われるが、その前座に前東洋太平洋ウェルター級王者、渡部あきのり(28=野口)が出場することになった。相手は元PABAスーパーウェルター級王者の郭京錫(クァク・キュンスク、36=韓国)。渡部対郭の試合はPABAスーパーウェルター級王座決定戦として行われる。
9/3の移籍初戦
 現在、PABAのスーパーウェルター級はダニエル・ドーソン(豪)がスーパー王者として君臨しているが、レギュラー王座は空いている。今回はその王座の決定戦となる。渡部は今夏、保持していた東洋太平洋ウェルター級王座を返上し、協栄ジムから野口ジムに移籍。9月3日には高松で8回判定勝ちを収めている。戦績は33戦29勝(25KO)4敗。このところサウスポーから繰り出す強打を武器に3年間に10連勝(8KO)と好調を維持しており、PABAでは1位にランクされている。一方、相手の郭は18戦10勝(7KO)8敗のサウスポーで、過去に4度の来日経験があるが勝利から見放されている。現在はPABA11位に名を連ねている。
 PABAはWBAの下部組織だが、日本ボクシングコミッション(JBC)は加盟していない。そのため国外で王座を獲得したとしても日本国内での防衛戦は行うことができない。「PABA王座を獲得してWBAにアピールし、そのうえでスーパー王者のドーソンと統一戦を行うことができればベスト」と野口勝会長は話している。亀田興毅対孫、渡部対郭の日韓戦に要注目だ。