[公開練習]2013.9.7
左フックに自信
クワンタイ
 9月11日にWBA世界ライトフライ級チャンピオン、井岡一翔(井岡)に挑む、同級5位のクワンタイ・シスモーゼン(タイ)が7日、大阪市内の井岡ジムで公開練習と会見を行った。
クワンタイ
 挑戦者の出生は謎に包まれていた。パスポートにも1982年生まれと記載されているが、月日の欄は空白だという。タイ南部のナコンシタマラート県出身とされるが、両親の記憶はないという。四兄弟とはバラバラに暮らし、本人はコーコープ寺で育てられ、15歳からムエタイ式ボクサーとしてデビュー、200戦150勝の戦歴を残し、国際式ボクシングに転向した。
左フックが武器
「両親がいないのは大した問題ではない。仲間やみんなのために勝つ」と話したクワンタイは「緊張しているが体調はバッチリ。井岡はテクニックとスピードがあって、パンチがシャープだが自分も準備をしてきたので怖くない。得意の左フックで倒す」と笑顔を見せた。
決戦は11日
 3年間クワンタイのトレーナーを務めているアサン氏は「井岡は完璧なボクサーだから隙ができるだろう」とチャンピオン優勢の前評判を逆手にとった。
ボディメーカーコロシアム
 7日現在で1kgオーバーというクワンタイは会見後にリングに上がると軽めのミット打ちを披露した。
アサントレーナー(左)
 練習の様子を見学した井岡一法会長は「パワーはある。一翔が得意なボディ打ち対策はしてきてる。打ち合う場面もあるだろうし、競った試合になるだろう」と語った。