[一夜明け会見]2013.8.26
今後の見所は経験
一夜明け会見
デビューから4戦目にして、日本ライトフライ級王者、田口良一(ワタナベ)を判定で下し、最速記録タイで日本タイトルを手にした、新王者、井上尚弥(20=大橋)が、所属する大橋ジムで会見を開いた。
王者・井上尚弥
右目尻に傷を残した井上は、昨晩の試合について「自分の左に左をあわせられ、若干のやりづらさは感じました。見栄えの悪いパンチももらっていたし、なにより田口選手の意地の強さ、気迫を凄く感じました。地元での期待感や目に見えないプレッシャーで力んでしまった」と試合後に続きやや固い表情で話したが、「記録を作れたことは、素直に嬉しいです」と笑顔をみせた。 3日ほど休みを取って練習を再開する井上。休暇中の過ごし方については、「美味しいものを食べに行きたいですね。やっぱり焼き肉ですかね」と表情をゆるませた。
大橋秀行会長
所属する大橋ジムの大橋秀行会長は、「力みがあった。地元開催ということで、良い面や悪い面があったと思う。作戦は特に無かったが、1ラウンドに田口選手が、足を使うか、勝負に来ると思っていたので、そこだけ注意しました。オーバーワーク気味な所があったのかもしれないが、過去4戦の試合内容としては、4番目の内容です」と厳しく評価したものの、「スタミナは全く問題ないのが分かったし、スピード、ディフェンス、パンチ力も良くなっていた。井上尚弥のプロとしての経験が、井上尚弥の試合の見所になっていくと思います」と試合を重ねるごとに進化する井上を評価した。
新王者を囲んで
会見が終わる頃、この日からトレーニングを再開する八重樫東がジムに登場し、取材陣からのフラッシュを浴びた。八重樫は井上に対し、「当日おめでとうと伝えました。井上選手にとって日本タイトルは通過点だと思うし、そうなって欲しい。タイトルに捕らわれず、自分のスタイルを貫いて欲しいですね」と語った。