昨年10月、ガマリエル・ディアス(メキシコ)に判定負けを喫している粟生にとって、この試合は背水の陣で臨んだ再起戦だった。サウスポーの粟生は2R、まず右のショートパンチで先制のダウンを奪った。元WBOラテン暫定王者のパレデスは立ち上がったが、この好機を粟生は逃さなかった。再開後、今度は得意の左ストレートを強打して再びパレデスをキャンバスに送り込んだ。痛烈なダウンをみたレフェリーはノーカウントで試合を止めた。
　鮮やかなKOで再起を飾った粟生は28戦24勝(11KO)3敗1分。パレデスは28戦16勝(10KO)12敗。