[試合後会見]2013.7.13
夏のボクシングが開幕
これぞ日本タイトル戦
 日本バンタム級のタイトル戦で幕あけた暑い夏の熱いボクシング、西の陣。12日の神戸市立中央体育館ではチャンピオン大場浩平(真正)と挑戦者・丹羽賢史(Gツダ)の熱いバトルが繰り広げられた。
王者・大場
 上下左右にパンチを散らし、圧倒的な手数の多さで挑戦者の丹羽を棒立ちにさせたチャンピオン大場が、6ラウンドにレフェリーが止めに入るまで一方的な展開でファンを魅了した。それでも試合後に控室へ戻った大場は「1Rは気持ちがふわふわしてまとまっていなかったが、あとは練習通りうまく行きました」と最初のラウンドに有効打でポイントを稼がれたことへの反省も忘れず試合を振り返った。
真正ジム山下会長
 ベルトさえ守ればいいと考えていたという大場だが「試合直前に江藤代行に今回の試合は防衛戦じゃない、世界前哨戦だ、と言われこの試合に対するモチベーションが上がりました。ジムの会長や江藤代行に本当に感謝しています。」と真正ジム陣営の仲間と喜びを分かち合った。
 この日の大場の戦いぶりに合格点を出した山下会長は「練習どおりにできたと思う。次戦はなんとかこちらが頑張って世界戦を組みたいと思う。WBAを狙って行く」と次の目標を口にした。
※WBA世界バンタム級王者・亀田興毅(亀田)は7月23日に防衛戦を行う。
丹羽賢史
 「今回のチャンピオンはこちらの予想をはるかに上回る手数で驚きました。組み立てができなかった」と試合を振り返った丹羽だが「本当はあれだけ手数をチャンピオンが出していたので、7R以降に(チャンピオンがバテるのを待って)倒しに行く予定でいた」と大場の驚異的な手数とスタミナに驚愕しつつも「これからって時に止められてしまった。でもチャンピオンは強かったです。負けは負けです」と悔しさをにじませ下を向いた。