[ニュース]2009.6.13
東洋初代女子王座の行方
 今月26日、G-Legend2で争われる東洋太平洋女子ライトフライ級初代王座決定戦。今年新設された東洋太平洋女子ランキングにおいて、先陣を切る形で同級1位・菊池奈々子(白井具志堅)と同級2位・江畑佳代子(ワタナベ)の両者が初代王座を争う。
 初代女王決定戦は、今後も各階級で続々と開催される見通しだ。
写真:宮尾綾香(大橋)
 現在、決定戦を争えるランキングが約10階級で設けられ、日本女子選手は8階級でランクイン。彼女達の活躍に期待が掛かる。
 アトム級では、5人の日本人女子ボクサーがランクイン。1位の池山直(西日本)は、5月にWBC女子世界アトム級王者・小関桃(青木)に挑戦するも判定で敗れ、東洋決定戦が組まれれば、年齢面を考えてもラストチャンスとなるのでは。また、宮尾綾香(大橋)が3位にランクされ、宮尾の決定戦出場に期待が懸かる。
 ミニフライ級では3人の日本人がランクインされているが、1位・2位に韓国人がランクされている為、この階級での決定戦出場は難しいと思われる。
写真:四ケ所麻美(F赤羽)
 フライ級では、2位の四ケ所麻美(フラッシュ赤羽)が10月の初代王座決定戦に出場。相手は現在交渉中だが、実力者四ケ所の東洋王座獲得、さらに世界ロードへの期待が高まる。
写真:藤本りえ(協栄)
 スーパーフライ級では1位・2位を中国人女子ボクサーが独占しているが、4位に藤本りえ(協栄)がランクイン。今年3月の世界挑戦に失敗した藤本だが、現在WBAにもランクインされているだけに、決定戦出場に期待したい。
 バンタム級では1位に天空ツバサ(山木)、3位に菊川未紀(東海)がランクイン。ツバサと菊川の決定戦は女子ボクシングを盛り上げるカードとなるはずだ。
 スーパーフェザー級は、2位・水谷智佳(宮田)の王座決定戦が内藤大助(宮田)の上海防衛戦と共にも中止の事態となった。
 ライト級では、風神ライカ(山木)が現在最高位の1位にランクイン。世界再挑戦を目指すライカにとって、東洋王座は世界への近道となるのか…。
 東洋タイトルの獲得は、今後の女子ボクシングの浮沈に関わって来ると言っても過言ではない。初代東洋太平洋女子王座を奪取し、世界へと羽ばたく女子ボクサーは果たして…。