[ニュース]2013.6.26
袴田さんに光を
25日の後楽園ホール
 無実を訴え続ける元プロボクサーの死刑囚、袴田巌さん。25日、 袴田さんと交流のあったトクホン真闘ジム佐々木隆雄会長が主催する 「トクホンダッシュエアロ」では支援団体の代表者がリングに立ち、後楽園ホールの観客に向け支援の輪を求めた。
 静岡県清水市で起きた味噌会社一家4人強盗殺人放火事件、いわゆる「袴田事件」は1966年に発生し、当時従業員だった袴田さんが拘束されてから今月30日で47年が経過する。自白の強要、証拠不十分、当時の裁判官の無実の心証が強いとする発言、さらに昨年のDNA鑑定でも限りなく白に近いとされながら一向に再審の動きが見られず、図らずも拘置年数のギネス記録に認定された。
 ボクシング界でも「Free Hakamada Now!」を合言葉に、今年の「ボクシングの日」ファン感謝イベントでは大きく事件を取り上げ、袴田さんが自由の身となった暁には後楽園ホールでいつでも観戦できるようスペシャルシートを設置するなど、業界全体で支援に取り組んでいる。
 司法の壁はあまりにも厚く高いが、 今年3月に喜寿(77)を迎え、健康がなにより心配される袴田さんに、一刻も早い再審の光が届くよう願うばかりだ。