[ニュース]2009.6.9
升田、世界から後退
左:升田 右:小林
 昨年8月、世界ランカーのワンディー・シンワンチャー(タイ)を降し、再び世界ランキングに返り咲き、世界挑戦を視野に入れた升田貴久(三迫)。
 8日、WBA・WBC世界フライ級8位・升田は日本同級9位・小林タカヤス(川島)を迎え、この日のセミファイナルを戦ったが、小林に判定2-0(96-95,98-94,96-96)で破れ、世界ランクを明け渡す結果となった。
 WBC世界フライ級王者・内藤大助(宮田)、WBA世界フライ級王者デンカオセーン・クラティーンジム(タイ)への挑戦準備に本腰を入れるはずであった升田だが、この日は中盤から後半に掛け、小林の前に出る攻撃に得意のアウトボクシングを封じられ、左右ボディ・右ストレートでポイントを奪われた。昨年復活を遂げた升田は、一気に世界ランクから陥落。世界挑戦から大きく後退する結果となってしまった。
 一方、世界ランカー升田を破る大金星を上げた小林は、勝利以上に大きい世界ランキングを手に入れ、一躍、日本人ボクサーが台頭する世界フライ級戦線で台風の目となった。