[動画・公開練習]2013.6.19
井上「今日から本格始動」
井上の公開スパーリング
 8月下旬、日本ライトフライ級王者・田口良一(ワタナベ)に挑戦する「怪物」日本同級1位・井上尚弥が19日、所属する横浜市内の大橋ジムで世界ランカーをパートナーに公開スパーリングを行った。
スパー解禁の井上
 4月のプロ3戦目で右拳を痛めた井上尚弥だが、2ヶ月が経ち全力スパーリング解禁となり、WBA世界フライ級6位・村中優(フラッシュ赤羽)を相手に4ラウンドの実戦練習と なった。
 スタートから両者はジャブを刺し合うと、井上がプレッシャーを掛け村中を下げ強烈な左ボディを突き刺し、右アッパー三連打で顔面を跳ね上げる。村中もジャブでリズムを立て直し、右アッパーのダブル・右ストレートを返すが、井上はバックステップで距離を作り左フック・右ストレートを打ち込む。久々のスパーながら、井上は世界ランカー相手にラウンドを優位に進め、その実力を集まった報道陣に見せつけた。
村中を相手に4R
 久しぶりのスパーリングとなった井上は「夏バテじゃないが、途中で足が動かなかった(笑)。コンディション的にも、モチベーション的にも上がってきている。日本タイトル奪取に向け、今日から本格始動です!!」と気合いを漲らせ、タイトル奪取に意欲を見せた。
世界ランカーの村中と
 パートナーを務めた村中は「井上君は本当に強い。基礎レベルがすごい高く、いままでに経験したことのない強さですよ。これまで何人もの世界チャンピオンとスパーをしてきたが、井上君は向かい合って"本能的にヤバい!!"と感じる」と語り、井上の強さに脱帽となった。
怪我の間は左を磨いた
 練習終了後、会見を開いた井上は「もう右の拳は大丈夫です(笑)。今日のスパーでは距離感、タイミングと微調整の段階。いままで右を使えなかったが、そのぶん左の精度を上げることができた。これからスパーを重ね、左右の命中率をもっとアップしていきたい」と笑顔を見せ、右拳の完治をアピールした。
田口戦がプロ最初の関門
 プロ4戦目の日本王座戴冠に向け、井上尚弥が遂に動き出した。タイトルマッチのリング、「怪物」は日本ライトフライ級王者の証を奪い獲ると同時に、世界への階段を駆け上がることができるのか…。